複合指標の設計思想:SimpleIndexとEHS正規化はどう作られたか
DATA LABのグラフに並ぶ数値は、単一の生データではありません。主観と半客観の複数指標を統合した複合指標です。「効いた/効かない」を語る前に、そもそも何をどう測ったのか——計測設計を透明にすることが、データの信頼性を担保します。本稿では、SimpleIndexとEHS正規化の設計思想を解説します。
01なぜ単一指標では足りないのか
「リビドー」を主観評価だけで測ると、「思い込み(プラセボ)では?」という批判を免れません。逆に身体指標だけでは、本人の体験が抜け落ちます。そこで当研究では、主観指標(リビドー自己評価)と半客観指標(EHS=夜間・早朝勃起硬度)を独立して併置し、2系統が互いに検証し合う構造を採りました。片方だけでは弱い証拠も、2系統が同じ方向を指せば強くなります。
02SimpleIndexと正規化の考え方
SimpleIndexは、リビドー・EHS・朝の勃起持続時間を重み付け合成した指標です(理論上の最大値を100に設計)。生の数値は単位もスケールもバラバラなので、そのまま足すことはできません。各指標を0〜100へ正規化してから合成することで、異なる指標を同じ土俵で比較・統合できるようにしています。EHSの月次スコアも、1〜4段階の硬度評価を各30日で平均し0〜100へ正規化したものです。
03透明な設計が信頼を生む
複合指標には常に「都合よく作ったのでは」という疑いがつきまといます。それを防ぐ唯一の方法は、重みと正規化の手順を事前に固定し、公開することです。当データでは、SimpleIndexの上限設計(100)や既知の計測上の課題(例:一部の入力上限の未設定)も含めて透明に記述しています。指標を美しく見せることより、作られ方を開示することを優先する——それがこのデータセットの設計思想です。
DATA LABの数値は、主観と半客観を独立に測り正規化・重み付け・EMA平滑化で統合した複合指標である。単一指標の弱さを2系統の相互検証で補い、設計を事前固定・公開することで「後付けの都合」を排する。指標の見栄えより、作られ方の透明性を優先している。