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MEASUREMENT

複合指標の設計思想:SimpleIndexとEHS正規化はどう作られたか

2026.07.23計測設計 / Measurement Design

DATA LABのグラフに並ぶ数値は、単一の生データではありません。主観と半客観の複数指標を統合した複合指標です。「効いた/効かない」を語る前に、そもそも何をどう測ったのか——計測設計を透明にすることが、データの信頼性を担保します。本稿では、SimpleIndexとEHS正規化の設計思想を解説します。

01なぜ単一指標では足りないのか

「リビドー」を主観評価だけで測ると、「思い込み(プラセボ)では?」という批判を免れません。逆に身体指標だけでは、本人の体験が抜け落ちます。そこで当研究では、主観指標(リビドー自己評価)と半客観指標(EHS=夜間・早朝勃起硬度)を独立して併置し、2系統が互いに検証し合う構造を採りました。片方だけでは弱い証拠も、2系統が同じ方向を指せば強くなります。

主観指標リビドー自己評価 半客観指標EHS(勃起硬度) 複合指標SimpleIndex / ProIndex
FIG 1主観指標と半客観指標を独立に測り、重み付けで複合指標へ統合する。2系統が互いを検証する設計。

02SimpleIndexと正規化の考え方

SimpleIndexは、リビドー・EHS・朝の勃起持続時間を重み付け合成した指標です(理論上の最大値を100に設計)。生の数値は単位もスケールもバラバラなので、そのまま足すことはできません。各指標を0〜100へ正規化してから合成することで、異なる指標を同じ土俵で比較・統合できるようにしています。EHSの月次スコアも、1〜4段階の硬度評価を各30日で平均し0〜100へ正規化したものです。

DESIGN NOTES — 設計上の注意
正規化 → 重み付け合成 → EMA平滑化(α=0.30)
日次データはノイズが大きいため、指数移動平均(EMA, α=0.30)で平滑化し、短期の跳ねを抑えつつトレンドを可視化。合成の重みは事前に定義し、事後調整で結論を動かさない設計とした。

03透明な設計が信頼を生む

複合指標には常に「都合よく作ったのでは」という疑いがつきまといます。それを防ぐ唯一の方法は、重みと正規化の手順を事前に固定し、公開することです。当データでは、SimpleIndexの上限設計(100)や既知の計測上の課題(例:一部の入力上限の未設定)も含めて透明に記述しています。指標を美しく見せることより、作られ方を開示することを優先する——それがこのデータセットの設計思想です。

KEY TAKEAWAY

DATA LABの数値は、主観と半客観を独立に測り正規化・重み付け・EMA平滑化で統合した複合指標である。単一指標の弱さを2系統の相互検証で補い、設計を事前固定・公開することで「後付けの都合」を排する。指標の見栄えより、作られ方の透明性を優先している。

スコープに関する注記。 本稿は公開研究の一般的知見と、当プロジェクト(n=2)の観察傾向を整理したものです。医療的助言ではなく、n=2の観察は例示であって統計的に一般化できるものではありません。

360日間の実測データを見る

本稿で参照した記録は、当ラボのDATA LABページで実際の推移グラフとして公開しています。被験者2名・360日超・欠損ほぼゼロの日次記録です。

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